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自習の質って、なんですか? その2 学習のPDCAとは?

1.自習の質の2つの要件

大学受験は自習の質と習慣がすべてです。自習の質をあげるために必要なことは、2つです。

1.学習計画の質が優れていること

2.学習のPDCAが優れていること

「自習の質って、なんですか?その1 学習計画の質」では、優れた学習計画の3つの要件(1.全体感を持った学習計画/2.実現可能なスケジュール/3.合理的な学習順序)の説明をしました。

2.学習のPDCA

では、学習のPDCAに必要なことはなんでしょうか?

大学受験の場合、キーワードは3つです。

1.決めた参考書・問題集をやり切る

2.学習計画を見直し続ける

3.捨てる勇気を持つ

2-1.決めた参考書・問題集をやり切る

教育学に、教材論や教授法という分野があります。良質の教材や教師が良い学習に重要ということです。大学受験学習の場合、教材は教科書・参考書・問題集ですが、世の中に多数存在するため、みなさんもネットで検索し、学校や塾の先生や友人に相談して決めていると思います。慎重な選択は大切ですが、決定的に重要なことは、自分で決めた参考書・問題集をやり切ることです。勉強を進める中で、参考書が自分には合わないと判断して途中で投げ出す方がいますが、残念な取組です。現役九大生50名強に「良い参考書・問題集」を調査した結果でも、選ばれた参考書は科目毎に数冊に集約されています。参考書や問題集は、専門家が真剣に執筆編集し、長年淘汰され選ばれてきています。学ぶ内容は決まっていますので、選んだ参考書・問題集を途中で投げ出し、ダブってムダな時間を使うのではなく、決めた参考書をやり切ることが合理的です。

2-2.学習計画を見直し続ける

計画は、思い通りにいきません。計画は見直し続けるから、意味がありますが、これがなかなかできません。計画を作っただけでほっとしてしまい、実行するだけで精一杯になります。見直す余裕がないのは、普通のことです。受験勉強の計画についても、意欲的な計画を立てれば立てるほど、計画通りにはいきません。とはいえ、作りっぱなしの計画は、負のスパイラルへの入口です。ゴールと遠ざかっていくことを見過ごすわけにはいきません。「計画とは未来に関する現在の決定である(ドラッカー)」という言葉があります。やってみたから、計画を見直すことができるようになったと割り切ればいいだけです。取り組んだうえでの計画の見直しは成長の証しです。ただし、計画の実行と見直しを一人でやり切ることは、誰にとってもとてもむつかしいことです。

2-3.捨てる勇気を持つ

受験までの時間は正確に毎日カウントダウンされます。限られた時間でやるべき課題がたくさん残っています。わからない問題もたくさんあります。そして、学習曲線(Learning Curve)は、当初は急に上がりますが、徐々になだらかになります。課題の難易度が上がると、目に見える成長に時間を要します。残された時間で現実的にできることには限界があることは、頭ではわかっていても、自分で認めることはとてもむつかしいことです。わからないことをわからないままにしておくこと、学習曲線の伸びが緩やかな科目について勉強時間を減らすことを一人で決めることができるでしょうか。わからない問題をいつあきらめればいいのか、科目の勉強時間の優先順位をどうすればいいのか、受験生が一人で決めることはできません。ボクサーが闘い続けるように、駅伝走者がフラフラになってもタスキをあきらめないように、真剣な挑戦者はチャレンジを続けます。
すべて、大学受験にとって、当たり前のことばかりです。が、大学受験が初めてのみなさんにとっては、難しいことばかりです。一人では、甘えてしまうこと、無茶をしてしまうこと、あきらめてしまうこと、あきらめきれずに袋小路に入ってしまうことが当たり前です。

自分を客観視することの難しさを理解しているアスリートやビジネスマンは、自分のそばに信頼できるコーチを置きます。セコンドやコーチが伴走して冷静に判断することも、時には必要になってきます。

学問ノススメが、自習のプライベートコーチを謳っている理由がここにあります。

 

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