福岡の高校 ~第5回 福岡高校~

福岡の高校紹介シリーズ(*) 第5回は、福岡高等学校です。

(*)学問ノススメでは、定期的に福岡市(近郊)の高校にうかがい、進路相談担当の先生方とのミーティングを継続しています。塾での指導は、高校生のみなさんにとって一部の生活であり、受験生が多くの時間を過ごす高校生活や学校での教育を知っておくことが、みなさんへの指導にとって不可欠と考えているからです。公開されている情報や私の経験をもとに、私の感想を込めた高校紹介を毎月行っています。

 

福岡高校

 

みなさんご存じの御三家の一校、福岡高校ですので、いきなり私の印象からお話します。

伝統と歴史。校訓の精神。これらを受け継いでいる学校:生徒、先生方、校舎、すべてに感じます。校風は一朝一夕で創れません。至誠勵業、剛健成風、操守堅固(しせいれいぎょう。「勵」は「励」の旧字体。 ごうけんせいふう、 そうしゅけんご)校歌に校訓が謳われ、校名は出てこないとの事。矜持を感じます。校内には、同校校歌の石碑に加えて、並置されていた夜間中学校校歌の石碑もあります。学びを磨くことへのこだわりがストレートに歌われています。

 

卒業生も、福岡のみなさんは、パッと思いつく方々だと思います。三宅校長のご挨拶冒頭に紹介されている方々。まったく同じ方々が私も思い浮かびました。

 

・大隅良典氏:福岡県出身者初のノーベル賞受賞者

・中村 哲氏:アフガニスタンの復興に尽力された元ペシャワール会現地代表

・外尾悦郎氏:バルセロナのサグラダ・ファミリア建設の主任彫刻家

・福岡堅樹氏:ラグビーワールドカップ2019の日本代表

 

校舎の中庭には、外尾悦郎さんの作品が広がります。また、博多祇園山笠の時は、その立地から、山笠を舁く在校生が多数いるとのこと。

 

 

生徒や進路指導の先生方からのお話でも、「生徒の主体性」を意識した教育が強く感じられます。在校生にとって、未来への貴重な経験ができる学び舎であり、仲間、先生方だと思います。

 

(文責:大井)