地方高校生に追い風を ~東京大学 学生団体 FairWind~

1. FairWindとは

「東大生との交流を通じて地方の高校生にFairWind(=追い風)を吹かせる」ことを活動理念とし、地方出張セミナーや東大ツアーを通して地方高校生の進学支援を目指す、東京大学所属の学生団体です。

100名以上所属する学生団体で、地方出身の東大生として、地方で頑張る高校生の心の先輩となる。都会出身の東大生として、地方で頑張る高校生の心のライバルとなる。そんな東大生だからこそできるアプローチのしかたで地方の高校生と直接交流することで、高校生のみなさんに多様な選択肢を持ってもらい、進学意欲を高めてもらうことを目標にしています。

FairWind ホームページより抜粋

2.活動内容

活動内容は、以下の通りです。

・オンライン、東大キャンパスツアー、地方高校出張で、地方高校生と東大(生)をつなぐ取組
・東大生による記事(東大生オススメ参考書、勉強法をはじめとして、東大生の高校生当時の生活や受験直前期、東大入学後のことなど、様々なテーマでの記事)
・受験応援メールマガジンFairWind(毎週2回無料配信。東大での大学生活、高校時代にしていた勉強法などを紹介するメール配信。東大生が自分の高校時代に苦労したこと、工夫したことを回想する記事や、各教科の対策法を紹介するような記事など)

3.学びとミライとの関係

学問ノススメの講師に、FairWindで活動している鹿児島県出身の東大生がいるので、FairWindの活動を知りました。

HomePageで活動内容を知り、メールマガジンも拝読しています。

地方の高校生の方々に、ぜひ紹介をしたいと思って、勝手連的に紹介しています。

FairWindの問題意識(注)が、学問ノススメを福岡で開校した際の課題認識と驚くほど一致していたからです。

中学生の学力調査では、首都圏と地方で学力の差はありません。むしろ、全体正答率の上位には地方各県がランクインしています。義務教育としての初等教育が適切に行われていることを示している姿かもしれません。東大に行くことがベストで唯一の道とは全く考えていません。当たり前です。でも、最難関大学入学者の出身県の構成比に偏りがあることは当然とは思いません。

都会の先輩による地方の後輩への刺激や指導は、学問ノススメの取組 Hometown Coachの狙いでもあります。

活動の紹介が、地方の高校生はもちろん、すべての受験生の刺激になると感じました。メルマガの内容にも、近いミライ(大学生からは近い過去)の先輩ならではの瑞々しさを感じます。

大学生活は、受験生のみなさんにとって、近いミライです。高校生活・部活とは違う経験、仲間との活動・後輩との出会いを通じて、社会とのつながり、学びを広げていく機会です。

そのような近いミライをイメージしてもらうためにも、FairWindの活動を紹介しました。

(注)(FairWind ホームページより)

東京大学発行の大学案内2021によると、平成31年度に入学した東大生のうち、東京出身者は全体の3割以上、さらに東京を含む関東出身者は全体の約6割でした。地方には東京大学に行くポテンシャルのある高校生が都会に比べて極端に少ないのでしょうか?そうではありません。地方高校生のポテンシャルに問題があるのではなく、地方から東京大学を目指すには、都会に比べて高校生自身の力では乗り越えがたい「壁」があり、それが進路選択の幅を狭めているからではないでしょうか。

地方では、東京大学など地元から遠い場所にある難関大学に関する情報を得る機会が不足しがちです。難関大学に通うために地元を離れて生活することにハードルを感じてしまうかもしれません。そんな心理的・物理的・社会的な「壁」を高校生が乗り越えるためのお手伝いをするのが私たちFairWindの使命なのです。

FairWind

東京大学所属の学生団体

創立:2009年12月

ホームページURL: http://fairwind-ut.com/

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【文責】

合同会社 ミライノ

代表社員 大井 安治