次への努力を尽くそう

学問ノススメの井口です。

先日、国公立大の入試が終わりました。力を発揮できた人、残念ながら発揮できなかった人、さまざまだと思います。

 

今日は、その中でも残念ながら力を発揮できなかった人、これから中期や後期の試験にチャレンジをするという方に向けて応援メッセージをお送りしたいと思います。

 

私が今回お伝えしたいことは、次のチャンスに努力を尽くそうということです。

 

本来の力を発揮できなかった時、悔しい気持ちや辛い気持ちになるのは当然のことです。しかし、まだチャンスがあり、挑む予定であれば、いち早く気持ちを切り替えたいと思うでしょう。ところが中々うまく行かないという方もいると思います。

 

そこで、今回は米国の社会心理学者であるワイナーが唱えた「原因帰属論」という考え方を紹介します。彼は、物事に成功・失敗した際に、その原因をどう解釈するかがモチベーションの高低に関係するという説を提唱しました。

Bernard Weiner

 

彼は結果の解釈の仕方には「原因の所在」と「安定性」に分類されるとしました。「原因の所在」とは、自分に関係するものなのか(内的)、そうでないのか(外的)ということです。一方「安定性」とは変わりやすいものか、そうでないのか(安定的)ということです。

 

学習成否の原因帰属理論

 

ワイナーの考えから私が伝えたいことは次のことです。

すなわち、思うように行かなかった、失敗した時に、その原因を自分の能力にあると考えるのではなく、努力が足りてなかったと捉えると、次はどうすれば良いかと考えられるようになり、モチベーションが出てくるということです。

 

逆に、自分には能力がないとか運が悪かったと考えてしまうと、改善策がないということになるので、モチベーションは高まりません。

 

さて、国公立の中期、後期試験科目は前期の科目とは異なり、小論文や面接などが出題されることがあります。

 

 

多くの受験生は対策したことがないでしょうから、スタートラインは皆同じようなところに立っているはずです。時間はわずかしかありませんが、早く再スタートをすれば合格のチャンスは広がります。

 

後期や中期の試験を受けるあなたに質問です。

 

努力を尽くために、何を行いますか?

 

ぜひ後悔のないよう頑張ってください。

 

応援しています!