心理学と勉強法 第13回 記憶のコツ 構造化 その2

心理学と勉強法 第13回 記憶のコツ 構造化 その2

第13回は、記憶のコツ 構造化 その2です。

私たちがバラバラな情報より構造づけられた情報の方が覚えやすくなるということについては、次のような実験でも証明されました。

実験では2つのグループに分け、最初のグループでは28個の鉱物のリストをそのまま覚えるように伝えられました。もう1つのグループは”鉱物→金属→貴金属・普通の金属・合金”、”石→宝石・石材”と言ったように下の図で言えば上から下に徐々に伝えていきました。比較した結果、後者の方がより記憶していたということが分かったのです。

受験勉強でも、まず原理や基本的な概念とその使い方の記憶が非常に重要です。学習を進める際にも、ある問題に対して、関連する知識について説明してみることで、その問題に対する構造的な理解度を確認できます。知識をインプットする際、まず学習する範囲の全体像をノートにマップで書いてみるという方法も有効な方法です。

次回は、記憶のコツ 構造化の最終回(その3)として、初心者とベテランの「記憶の構造の違い」について。説明します。

【次回(第14回)テーマ 記憶のコツ 構造化 その3】