心理学と勉強法 第36回 モチベーション

第3章では、モチベーションについて説明します。

モチベーションは、コントロールできる

モチベーションという言葉は、よく「モチベーションが上がる(下がる)」と使われることがあります。この章ではモチベーションはある程度コントロールできることを説明します。

 

 

モチベーションの高低は生まれつき決まっているのではなく、長い間の個人的経験や社会的環境によって形成されてきたという考え方です。生まれつき決まっているものではなく、環境や経験によって身に着けたものですから、これからの心の持ちよう、行動によって変えられるという考え方です。

モチベーション 目次

内容は以下の通りです。まず、モチベーションについて古典的な分類である「外発的動機づけ」と「内発的動機づけ」について紹介します。次に、私たちのモチベーションに影響を与える要素である“目標”に関する理論「期待価値理論」「結果期待と効力期待」という考え方を紹介します。3番目に、行動した結果についての受け止め方によってモチベーションが上下するという考え方を紹介します。最後に、行動を起こす主体意識について説明します。

 

  1. 古典的な分類:外発的動機づけと内発的動機づけ
  2. 行動を起こす前
    1. 期待・価値理論
    2. 結果期待と効力期待
  3. 行動を起こした結果

    結果の受け止め方(原因帰属)

  4. 行動を起こす主体意識

    自己原因性(行動の始発性・自律性)
    自己決定理論

  5. まとめ

    モチベーションをコントロールする

 

次回から、詳しい内容に触れていきます。

【次回(第37回)テーマ 動機づけ その1 外発的動機づけ】