海外留学という選択肢
- 2025.05.9 | 高校生・受験生の学び(現在) 大学での学び(近い未来)
高校生・大学生の海外留学
文部科学省の公表統計(トビタテ!留学JAPAN データでみる日本の留学生)では 、高校生の海外留学実績は、2023年度で34,885人。コロナ禍(2021年)の数値(3,118人)から過去の実績(3万人~4.5万人)に回復しましたが、高校生はおよそ290万人いますので全体の1.2%です。留学生の内、3か月以上の留学は3,174人ですので、全体の0.1%です。また、大学生の海外留学実績(2022年度)は58,162人、内6カ月以上の留学は、12,344人です。大学生は264万人(旺文社教育情報センター2024年10月)ですので、それぞれ2.2%、0.5%です。
留学がすべての人に有意義とは言いませんが、選択肢にあることは有意義だと思います。視野の広がり、自立心の醸成が一番の理由です。
海外留学に関する意識調査(トビタテ!留学JAPAN2024年)では、”変化の激しい時代が来ると言われていることへのあなたの意識は?”という質問に対する調査結果を発表しています。
楽しみであり変化に対応する自信があるという回答 | |
留学経験者 VS 未経験者(大学生) | 41.3% VS 7.3% |
留学系感謝 VS 未経験者(高校生) | 50.0% VS 13.6% |
トビタテ留学! JAPAN
「トビタテ!留学JAPAN」は2014年に開始され、文部科学省と民間企業の協力で運営されている官民協働の留学支援プログラムです。このプログラムは、多様なグローバル人材の育成を目指し、海外での学びを通じて自分の可能性を広げたい若者をサポートしています。
(文部科学書 トビタテ!留学JAPAN https://tobitate-mext.jasso.go.jp/ より)
このプログラムの一つの特徴は、国や地域、留学先の学校だけでなく、自分の興味や目標に合ったテーマに基づいた留学先を選ぶためのサポートを目指している点です。単なる語学留学ではなく、科学技術、環境保護、文化交流など多様な分野での留学先を探すことが可能です。経済的にも返済不要の奨学金も用意されています(詳しいプログラム内容はコチラ)トビタテ!留学JAPAN以外の奨学金プログラムも多数紹介されています((高校生・大学生向けの検索で返済不要の奨学金61件、2025年5月5日現在)。どのような奨学金があるかはコチラをご覧ください。
留学後の活躍
留学生たちは、留学後もその経験を活かしてさまざまな分野で活躍しています。海外でのインターンシップやボランティア活動に参加し、そこで得た知識やスキルを日本に持ち帰り、企業や地域社会で役立てています。プログラムを通じて築かれた国際的なネットワークや友情も、将来のキャリアや人生の大きな財産となっています
参加者の声
参加者の多くが「留学を通じて自分の視野が広がった」「新しい挑戦への自信がついた」と語っています。また、世界の多様な文化や価値観に触れることで、自己成長を実感したという声も多く、学業だけでなく人生観を大きく変える機会になっていることがわかります。
せかい部(高校生向けSNSコミュニティ)
トビタテ!留学JAPANには、高校生向けのSNSコミュニティ「せかい部」もあります。このコミュニティでは、全国の高校生が留学や国際交流に関する情報をシェアし、交流しています。先輩トビタテ生の留学体験やアドバイスが気軽に読めるため、留学に興味のある学生にとって非常に役立つプラットフォームです。
「トビタテ!留学JAPAN」は、高校生にとって、グローバルな舞台での挑戦を支援する絶好の機会です。これまでにたくさんの生徒がこのプログラムを活用し、自分の未来を大きく変えています。是非、一度はホームページをクリックしてみてください。

(文責:大井)
筆者プロフィール:
京都大学法学部卒、臨床発達心理士・税理士・米国公認会計士
大学卒業後、銀行で海外勤務(ニューヨーク)、人事部、法人営業などを経験。その後、事業会社で代表、人材育成や経営企画部門の責任者を歴任。心理学に関する勉強を大学院で行った後、企業での人材育成の経験を生かした高校生向けの個別指導塾 学問ノススメを創業(2020年)。合同会社 ミライノ 代表社員。詳しくはコチラ。