大学講義のオンライン公開講座(MOOC)
- 2021.04.30 | 大学での学び(近い未来)
MOOC(Massive Open Online Courses)
MOOCとは、オンラインを通じて、海外や遠方の教育機関の講義を視聴することのできるプラットフォームのことです。MOOCは、世界中の誰もがオンラインを通じて大学の講義をベースとした教育を無償で受講できるようにすることを目的に立ち上げられました。10年以上前からアメリカを中心に広がりを見せていましたが、MOOC が世界的に普及するひとつのきっかけになったのは,2011 年秋にスタンフォード大学から配信された 3 コースの中でも特に「人工知能入門」が世界中から 16 万人を超える学習者を集めたことのようです。
主なMOOCには、スタンフォード大学が開発したCousera、マサチューセッツ工科大学とハーバード大学が共同で開発したedXなどがあり、MOOCの受講者数は1億人を超えたと言われています。日本では東京大学、京都大学、九州大学などが配信しています。
受講は基本的には無料です。英語での講義が中心ですが、英語字幕がほとんどついていますので、リスニングの学習にもなります。
受講できるコースの中には、高校生の皆さんも興味を持てるものもありそうです。例えば、”8割おじさん”こと西浦先生(現在京都大学教授)が東大准教授時代に、同じくコロナ関連ニュースによく登場されます渋谷健司先生(現在キングス・カレッジ・ロンドン教授、公衆衛生学)たちと「Global Health Policy」という講義を配信しています。
また、MOOCに限らず、現在は開かれた大学教育の方針のもとで、大学講義だけではなく独自のコンテンツをオンライン配信しています。
東大の例では、実際の講義以外にも、大西宇宙飛行士の報告会、ハーバード白熱教室in Japn、東大へ行こう(オープンキャンパスツアー)などなどバラエテイに富んだ内容です。
10代のインターネット利用時間が平均2時間30分/日(総務省情報通信政策研究所 令和2年9月資料)という調査もあります。みなさんも、スキマ時間に、一度それぞれのホームページを見てみると良いかもしれません。
東京大学:オンライン講座
九州大学:九州大学MOOC
京都大学:オンラインで学ぶ
【文責 大井】