電子図書館のススメ

1.電子図書館が拡まっています

 

新型コロナウイルス感染症の拡大によって、公共サービスの利用も制限されることになりました。公共図書館の利用もその一つで、緊急事態宣言の発令期間において、臨時休館となり、利用の機会が制限されています。今年5月からの緊急事態宣言期間では、宣言対象の10都道府県で、半数以上の287館が休館を余儀なくされました。

 

このような状況の中、全国各地の自治体において電子図書館サービスの導入が加速しています。一般社団法人電子出版制作・流通協議会」の調査では、今年7月1日現在全国229自治体の222の図書館で電子図書館サービスが導入されています。2020年7月時点では100自治体、97の図書館でしたので、急速に導入が進んでいる様子が伺えます。※最新の情報はこちらから確認できます。
電子図書館(電子書籍貸出サービス)実施図書館(2021年07月01日)

 

2.電子図書館の利便性

電子図書館の利便性は、なんといっても24時間いつでも、どこからでも、電子書籍が借りられる点にあります。本を読むデバイスもスマホ、タブレット、PCで可能で、一部の書籍では音声読み上げにも対応していることから、本を「聞く」こともできます。また、返却も自動で行われるというメリットもあります。

 

確かに全ての紙の書籍が電子化されているわけではないため、コンテンツの量には限りがありますが、図書館を手軽に利用できるようになったことは間違いありません。

 

3.福岡の電子図書館

福岡県では、61の自治体のうち11の自治体が電子図書館サービスを導入しています(2021年4月1日時点)。電子書籍のタイトル数は県立図書館が3300点(2021年8月19日時点)、福岡市立図書館が7000点(2021年3月9日時点)、今後も増えていきそうです。

 


(写真:福岡市電子図書館)

 

コロナ禍で私たちの活動が制限される状況は今後も続くと思いますが、図書館の利用については電子図書館を積極的に活用したいものです。

 

(文責:井口)