福岡の高校 ~第7回 西南学院高校~
- 2022.12.2 | 高校生・受験生の学び(現在)
福岡の高校紹介シリーズ(*) 第7回は、西南学院高校です。
(*)学問ノススメでは、定期的に福岡市(近郊)の高校にうかがい、進路相談担当の先生方とのミーティングを継続しています。塾での指導は、高校生のみなさんにとって一部の生活であり、受験生が多くの時間を過ごす高校生活や学校での教育を知っておくことが、みなさんへの指導にとって不可欠と考えているからです。公開されている情報や私の経験をもとに、私の感想を込めた高校紹介を毎月行っています。
創立100年を超える福岡の伝統校。キリスト教精神の教育が強く印象的な学校です。小学校~高校まで同じ場所(百道浜)に立地しており、通学時になると大きなランドセルを背負った小1生からオシャレな高3生まで、校門に吸い込まれていく光景を微笑ましく感じています。毎朝、学校の警備の方々、先生方が西新駅から校門前の横断歩道まで安全確保に努めていらっしゃいます。2020年春コロナ感染症の流行初期あるいは大雨や台風など安全への警戒が必要な時、学校のホームページで素早く対応を公表されている姿勢、福岡市内の高校の中でも強く記憶しています。
進路指導の先生とのお話でも、進路や進学先について、いい意味でガツガツした印象はなく、穏やかな余裕を感じています。大学進学は、高校生にとってはもちろん一大イベントですが、一人ひとりの人生の中での意味を長期的な視点でとらえているなあという感想です。卒業生も多彩で、ペシャワール会の中村哲先生(中学校卒業)、直木賞作家や数々の芸能・放送業界の方々を輩出していることも、校風による影響があるのかなあと考えています(東山彰良さん、松重豊さん、井上芳雄さんなどなど)国際性を意識した教育が、創立理念や歴史から根付いていますが、新しい時代の特色ある教育をこれからも追求されていくと思っています。
(文責:大井)