学問ノススメ 講師列伝 その2 ~地方に追い風を~
- 2022.05.27 | 講師列伝 高校生・受験生の学び(現在) 大学での学び(近い未来)
学問ノススメでは、講師が生徒のプライベートコーチとして志望校合格まで伴走していきます。学問ノススメの生命線は、講師の質です。一部の講師については、インタビュー記事をホームページに掲載して、その人となりを紹介しています。講師列伝では、筆者の目から見た講師の個性や特徴を毎月紹介していきます。
第2回は、地方に追い風を Bさん(東大生)です。
Bさんは、鹿児島県出身の東大生です。現在は、工学部建築学科在籍、東大の教育系サークルFairWindで、地方の高校生をターゲットとして、東大の紹介や受験勉強に関する相談活動を行っています。FairWindは、”地方の高校生に、追い風(FairWind)を”という活動理念をもって2009年以来活動を行っている、メンバー168名に上る団体です。
FairWindのHPでは、東大生の非関東圏出身者の割合が少ないこと(※:九州は7%)、地方高校生のポテンシャルに違いはないはずなのに(筆者注)、進学の壁が心理的・社会的にあるのであれば、それを解消したいという思いが語られています。学問ノススメが、第1号拠点を福岡市に開校したことにも同様の思いがあり、彼らの活動をフォローしています。
(筆者注)文部科学省による令和3年度 全国学力・学習状況調査(中学校)では、数学国語の平均点上位3県は、石川・秋田・福井
Bさんの受験生時代の取組は、受験生のみなさんにとても参考になるものです。自分で決めた毎日のタスクをやり切ること、その場しのぎの勉強としないことを強く意識した取組です。クラブなどがどんなに大変で宿題が期限に間に合いそうにない時でも、友達の答案を借りてごまかすのではなく、期限に遅れても自分でやり切ること、定期テストでも一夜漬けとはせず、問題の意味を理解することを心がけていたそうです。
この取組は、学校での勉強は誰のため、何のためにやっているのかを考えれば、当たり前の行動ですが、思春期の青年がやり切ることはとてもムツカシイことです。私たちが、受験のプライベートコーチと名乗っている意味は、ここにあります。Bさんから、学問ノススメが、多くのことを学んでいます。
(文責:大井)